ピアノリサイタル
フジ子・ミングのコンサートに行くようになって何年になるだろう。
毎年一回、行くのが恒例になっている。
テレビで見て気になる存在になり、友達とコンサートに行って衝撃を受けた。
それ以来だから少なくとも5年以上は経つか。
彼女のピアノを聴いてこんなにも心にグッとくるものがあるなんて想像を超えていた。
今回のリサイタルは、発表会で弾くショパンのノクターン嬰ハ短調はプログラムの中になかったが、好きな曲ばかりでとても堪能した。
その中でも、ショパンの「革命」には一番感動した。
まさしく心にグッときた。
「すばらしい」と素直に感じた。
80歳を過ぎているからかミスタッチもあったり音忘れもあったけど、そこはプロ。なんとか立て直した。
音の力強さは80歳とは思えないほどだ。
曲が終わって一瞬シーンとなる空気感がとても好きだ。
そして堪らず拍手を送る。
生の演奏だから起こる現象だ。
プログラムの最後は、みな総立ちでの拍手。
アンコールで聴いた「ため息」は本当に聞き惚れした。
彼女の演奏を聴くといつもピアノを弾きたくなるしもっと絵を描きたくなる。
いいエネルギーをもらっているからだろう。
なんでもそうだが、いいエネルギーをもらうととても疲れる。しかし、それはとてもいい疲れだ。
また明日から頑張ろうと思える。